ジンバブエが人民元を使う

ジンバブエは、アフリカ南部に位置し、ボツワナとモザンビークの間にある、
なんて言われても分からないか。
そのジンバブエは、2016年から中国の人民元を法定通貨にすることを決めた。
中国が、 ジンバブエに対しての4000万ドル(約48億円)の負債を免除する見返りとして、
人民元を法定通貨にする。

現在は、ジンバブエはアメリカドルを法定通貨としており、今後は
アメリカドルと人民元を法定通貨にする。
中国からの観光客などの誘致を期待している様子。

ジンバブエと言えば、過去にハイパーインフレが起こった国。
2008年にインフレ率5000億%になり、自国通貨ジンバブエドルが
紙切れ同然になった。
2015年6月には、ジンバブエドルは使用中止になり、アメリカドルに完全移行した。
ハイパーインフレも、インフレ率5000億%も、まったく想像がつかない。
何があったら、こんな恐ろしいことが起こるのだろう。
すごい量の札束を持っていたとしても、お金としての価値がなくなってしまえば
何の役にも立たなくなってしまう。
ここまでひどいインフレまでは考えられないとしても、
インフレのリスクを避けるために、金などの現物資産に変えたり、海外の通貨に変えたりするらしい。

では、今回の決定による中国側のメリットは何か?
アフリカへの経済的影響力を強めたい中国の思惑と一致したようだ。
インフラ建設やエネルギーなどの分野での協力を強化する様子。
それが、約48億円もの負債を免除することよりも、メリットがあるという計算なのだろう。
私にはピンとこないけど。

今回のジンバブエのこととは関係ないが、ジンバブエのハイパーインフレを思い出した時に、
以前に聞いた詐欺を思い出した。
日本円に換算したらかなり安いどこかの外国の通貨を、高値で買わされる詐欺があったらしい。
FX以外で外貨を買うことがあったら、ちゃんと交換レートを確認しないとな。

ジンバブエ、人民元が法定通貨に

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